3s活動の成果を数値化して改善効果を高める方法(整理編)

3s活動の成果を数値化して改善効果を高める方法(整理編)

3s活動を進めれば必ず成果が出ます

整理を行えば不要なモノがなくなり
整頓を行えばモノの扱い方が変わり
清掃を行えば清潔な職場が保たれます

でもそれって。。。
いったいどういった改善効果を
獲得できていることに繋がるのか?

これらの成果を数値化することで
改善効果をモニタリングできる体制の
整備を狙うことが可能となります

今回はそういった成果を数値化して
改善成果を高めていく方法について
解説を進めてまいります

 

目次

整理活動の成果とは何か?

3s活動を進めることによって
生まれる成果にはどんなものが
あるのでしょうか?

まずは整理活動から考えましょう

整理活動とは職場にあるモノを
必要なモノと必要でないモノに分けて
必要でないモノを捨てることです

そのため整理活動が進めば
職場は必要なモノだけとなるため
以下のような成果が見込めます

【整理活動による3大成果】
成果1:空きスペースの増加
成果2:棚卸在庫の削減
成果3:余分な発注手順の減少

それぞれはいったいどんな成果で
どんな数値につながるのか?について
説明していきましょう

 

成果1:空きスペースの増加

必要でないモノで占めていた場所が
空きスペースとして活用できます

そのため職場の安全度数は向上します

また合理的なレイアウトに改善できれば
作業時間や運搬時間の削減に
つながっていきます

 

成果2:棚卸在庫の削減

動かない在庫が削減できれば
棚卸在庫そのものが減少します

つまり在庫としてカウントしていた
棚卸額が減少したことによって
それを購入するはずだった現金が
残ることを意味します

要するに資金繰りに余裕が生まれて
流動比率や当座比率などが良くなります

 

成果3:余分な発注手続きの減少

不必要なモノが発生したということは
必要のない発注手続きを
行ったことになります

この整理活動のレベルが上がって
不必要なモノが発生しない仕組みを
組み上げていくことができれば
余分な発注手続きもその資金も
必要なくなります

そのためムダな作業時間が減少して
キャッシュフロー的にも有利な状態に
近づいていきます

整理活動を進めるといろいろな
数字につながっていきますよね

ではそんな成果を
どうやって数値化して
どのように改善効果を高めていけば
よいのでしょうか

 

整理活動の数値化する

整理活動での3大成果を
数値化するための方法は
以下のとおりです

 

成果1:空きスペースの増加

空きスペースがどれだけあるか

まず改善前に数値化していきます

いちいち測るわけにはいかないので
具体的にはサンプリングです

たとえば職場が何も置いてない状態が
パレット何個分あるのか?は事前に
計算しておくことができます

そして設備や構築物など動かせない
モノもパレット何個分あるのか把握し
そこは常に専有しているということ

そうして計測対象を決めておいて
材料置き場、倉庫、商品置き場、
台車置き場など、30分に1度
ササっと観察してチェックリストに
記入しておくのです

ああ、この材料置き場は◯時◯分時
パレット◯個分埋まっていた、と

それを集計することで差引き
どれくらいのスペースが空いているか
把握することができます

整理活動によって空きスペースを
拡大していくことをグラフ化すれば
活動そのものが楽しくなります

 

成果2:棚卸在庫の削減

これはもう月末棚卸しを実施して
その推移をモニタリングします

もちろん商流によって
棚卸在庫は増減しますので
金額換算して期間の売上高で割って
◯月末の棚卸在庫は
◯月分とか、◯週分とか、◯日分とか
表現するとわかりやすいですよね

削減目標をグラフ化して
実績をプロットすると
モニタリングもやりやすくなります

 

成果3:余分な発注手続きの減少

これは単純に発注件数で
モニタリングすることはできます

ですがこの数値は実際に追っかけても
あまり楽しい数字ではないので
どちらかと言うと1件当たりの
調達コストを計算しておいて
◯件減ったから◯円くらいの効果と
表現するくらいがちょうどよいです

つまり数値によっては
常にモニタリングするものと
そうでないものがあるということです

 

3s活動の成果を数値化して改善効果を高める方法(整理編)

さて、数値化すると全体の改善効果が
見えやすくなってきます

そうすると活動そのものも
楽しくなってきますよね

3s活動はあくなき追求ですので
あの手この手で活動メンバーが
ゲーム感覚で楽しく活動できるよう
またその成果が簡単に把握できるよう
やり方を考えていってくださいませ

この方法の提案も
その一助になれば幸いです

 

 

それでは今日はここまでです
今後とも宜しくお付き合いください☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては企業発展のために
すべてはみんなの笑顔と元気のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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