効果を最大化する3S活動の進め方を理解する

効果を最大化する3S活動の進め方を理解する

3S活動が続かないのはなぜか?
たくさんの方はこの答えを
探してこのサイトを訪れています

整理・整頓・清掃という仕事として
もっとも基本的な取り組み
だから全員でしっかりやるべきだ!と

そういった認識を強めるための工夫を
皆さまの職場では検討されてますか?

何をどう取り組めばよいか
今回はそういったお話です

 

目次

3S活動ってなぜ続けることが難しいのか

事業を運営するためには
経済面と組織面の2本の柱が必要です

この2本の柱はどっちも重要で
どちらかが崩れればその事業体は
存続することができません

 

経済面はお客さまに
価値を提供することで対価を頂戴し
その価値をつくる経費を圧縮して
利益=未来への存続の権利を得ます

この経済面はとても重要であることは
皆さまはとてもよく理解しています

しかしもう1本の柱は組織面

多種多様の価値観があつまる職場は
理念や信念=想いという基礎の上に
個性の組合せで生まれる空気を載せ
その上にルールやしくみをつくって
お客さまに価値を届けています

つまり理念や信念が浸透しなければ
安定して価値を届けることは不可能

しかしお客さまからは
商品やサービスしか目に入りません
つまり問題はいつも水面下で起こる

だからこそ目に見えないところを
大切にする必要があります

 

この組織面も経済面と同等に大切です
ですがこの組織面をしっかり見てない
職場がどれだけ多いことでしょう

この組織面をしっかりできていない
3S活動が定着できない理由は
ズバリそこにあります

どういうことか?
説明していきましょう

 

組織面の柱ができていない職場

理念や信念=想いはわかりますか?
経営理念や社是、綱領と呼ばれます

これは有無ではなく
しっかり浸透しているかどうかが
とても大切だということです

 

この職場いったいこれまで
何を大切にしてきたか?
そしていったいこれから何を
大切にしていこうとしているのか?

それを全員同じ理解が
できているかどうか

言葉というのはとても抽象的です
だからこそ説明を繰り返す必要がある
対話を通じて伝える必要があります

それが不足しているため
3S活動が続かないのです

つまり原因は、圧倒的な
コミュニケーション不足なのです

 

整理・整頓・清掃に対する活動が
どれだけ仕事を進めるうえで大切か
しっかり伝わってないのです

職場の理念・信念=想いとして
それが大切なんだ、と
一人の漏れもなく理解できている

そんな状態をつくることができれば
3S活動は必ず続きますし
続けるための話合いが
あちらこちらで自然発生します

 

3S活動の効果を最大化する進め方

職場の理念・信念=想いを
一人の漏れもなく理解できている

この職場は何を目的に存在しているか
我々はいったい何を大切にすべきか
お客さまに何をたくさん届けるのか

そういった状態がつくれれば
間違いなくこの職場は大きく
成長できる行動を取ります

 

したがって
得られる効果も最大化します

問題はどう進めれば
そういった状態をつくれるか?
ということですよね

【効果を最大化する3S活動の進め方】
ステップ1:トップが想いを伝える
ステップ2:全員の意見ですべてを進める
ステップ3:改善の量→質を求める

早速説明していきましょう!

 

ステップ1:トップが想いを伝える

なんといってもこれは必須です

この職場のトップ自らが
せつせつと全員に想いを伝える

理念・信念に基づいた姿として
整理・整頓・清掃は必ず続ける
必要があること

整理:職場を必要なモノだけで満たす
整理:モノの置き方の標準化を進める
清掃:問題に気づく訓練で感性を磨く

ただ『清潔に保つ』ための活動でなく
精神を磨くための活動であることを
しっかり全員に伝えることが必要です

 

そのためには、トップに本気に
なっていただかなければ
なかなか前に進むことはありません

ま、当たり前ですよね
勝つ気のない監督のチームが
優勝することはありませんよね

まずはこのステップクリアが前提で
話を進めます

 

ステップ2:全員の意見ですべてを進める

全員で話合いの機会を持ちます

本来ならワールドカフェや
ブレインストーミングなど
ワークショップ形式で直接
皆さんの意見を聞きたいところ

でも全員が集まれる機会って
なかなかとれない職場が多いのも事実

 

そのためアンケートを取ります

3S活動は大切だと思っているか
現状は精一杯とりくめているか
全員で取り組めるためには何が必要か
など、5つ以内にしましましょう

できれば正規ルートでなく
直接、事務局に届くよう配慮ください
本音が聴けませんから

 

そのご意見を推進メンバー全員で
集計していきます

事務局にさせればいいんじゃない?

いえいえ、できるだけ多くのヒトが
多くのヒトの声に触れる事が大切です

そのうえでなぜ継続できないのか
どうすれば続くのか
とことんメンバーで話し合います

 

そして決まったことを全員に発信し
アンケートの結論として発表します

そうやって対策を施して
3S活動が続けることができるように
工夫していくわけです

これを1期間(半期)の毎に
繰り返して実施します

半期に1度のイベントですね

 

ステップ3:改善の量→質を求める

小生が3S活動研修をしている職場では
ビフォー・アフター用紙があって
月に1件は必ず何かしら改善を実施し
報告をいただくようにしています

最初は提出件数は半分程度ですが
徐々に増える工夫を施せば半年後には
ほぼ全員が提出するようにできます

一人1件です

従業員がおおければその分
改善件数もうなぎのぼり

 

まずは量を生み出す

 

そしてその後
そのビフォー・アフター用紙に
改善してよくなった成果を
数値で書き込む欄を追加します

時間だったり、金額だったり
面積だったり、照度だったり

成果に対する数値感覚を養えると共に
より大きな成果を生み出そうと
考え始めます

 

これで量から質へ

 

改善したという報告書の提出が
みるみる量産していく仕組みの導入

皆さまには皆さまの職場に合った
やり方を試行錯誤で見つけていく

そういった仕組みづくりの機会を
しっかりと設置していくことが
とても大切なわけです

 

効果を最大化する3S活動の進め方を理解するまとめ

もう賢明な方ならお分かりでしょうが
3S活動が継続しないのは
『継続させよう』と考えていないから
続けるための工夫をしてないだけです

みんな本気になりさえすれば
3S活動はちゃんとできるはずです

そして問題意識を磨き上げることで
しっかりと効果を最大化できます

まずは足元を点検してみてください

 

 

それでは今日はここまで
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては企業発展のために
すべてはみんなの笑顔と元気のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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