前回は3s活動の3つのsの3つ目、『清掃』の進め方を紹介しました。

 

【関連情報】>3s活動『清掃』でルールを徹底遵守する心を育む

 

3s活動の中で『清掃』は本当に重要です。

なぜなら毎日の積み重ねによって、職場を磨くと同時に関わるメンバーの心を磨いていく課程だからです。

 

もちろん最初はうまくいかないときもあるでしょう。

しかしその状況に応じて、根気よく対処を積み重ねていっていただきたいと思います。

 

なぜなら。。。

 

この3s活動はこの事業が終わるまで終了することはないからです。

未来永劫続いていくものだからです。

 

『キレイにすること』ではなく『キレイにし続けること』がゴールだからです。

 

ぜひ、参加メンバー全員を巻き込んで、それぞれが自分ゴトとして取り組めるようアイデアと工夫を積み重ねてくださいませ。

 

さて、今回はそんな3s活動の停滞の歯止めとなる、推進組織とTOPの覚悟についてお話ししたいと思います。

 

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物理学の論理と心理学の論理の違い

3sはなぜ停滞?推進組織とTOPの覚悟

 

 

3s活動には、明確な目的の設定、そしてそれをしっかりと説明する必要があることはお伝えしております。

 

しかしそういった課程をしっかり踏んだとしても、なかなか全員がすべて思ったようにうまく受け止めてくれるはずもありません。

 

ホント、3s活動はモグラ叩きゲームのように見えたりして。。。

問題が出ては対処し、問題が出ては対処し。。。なんて、そう感じたりしてませんか?

 

実は、そう捉えれば捉えるほどヒトって動かなくなるのです!

 

え?どういうことかって?

はい、では説明してまいります♪

 

実は、物理学的に考えればその考え方は正解です!

 

設備が故障したとして、その悪くなった箇所に着目して、そこを対処をすれば正常に稼働します。

 

また、製品不良が多発した時も、その原因を特定して対処すれば、品質は安定するでしょう。

 

でも、ことヒトに関しては、その論理は通用しません。

 

 

なぜか?

 

 

それはヒトが感情の生き物であるからです。

 

本当にヒトは学習すればするほど賢くなっていきます。
でも多くは物理学上の学習となることが多い。
ところがその物理学上の合理性を取り扱っているのは人間です。

 

であるのに、心理学上の学習が圧倒的に不足しているのが現状です。

 

 

だからこそ簡単に、何の疑問もなく自然に、物理学の論理をヒトにあてはめようとして失敗を起こす。

『なぜあのヒトは言うとおりにしていくれない?』
『どうしてしっかりしてくれと伝えたのに守ってくれない?』

それは当てはめる論理が、間違っているからなんです。

 

では3s活動の中でよく起こり得るパターンを想定しながらその説明を進めていきましょう。

 

3s活動にあり勝ちなパターン1:ズルいヒトが生まれる

3sはなぜ停滞?推進組織とTOPの覚悟

 

 

たとえば3s活動『清掃』を開始すれば

初期段階では、こういったことがよく起こります。

 

『一部のヒトだけ参加率がよろしくない』

 

ではその原因はどこにあるのでしょうか?

と、究明して対処をしていくのが物理的なアプローチ

 

【リーダーが参加率がよくないAさんと立ち話】

リーダーリーダー

なんだか参加率よくないけどどうしたの?


AさんAさん

あ、すみません。たまたま所用が清掃の時間とかぶってしまって。。。


リーダーリーダー

じゃあ、次回は大丈夫かな?


AさんAさん

はい、極力出席できるようにします!

ほとんどの場合はこういったやりとりで事が済むことが多いのですが。。。

その後にこの次のパターンの場合になるなら要注意です。

【しばらくたってAさんと立ち話】

リーダーリーダー

やっぱり参加は難しい?


AさんAさん

あ、すみません。先方の都合でどうしてもその時間がかぶってしまうんです。


リーダーリーダー

じゃあ、次のクールで時間変更を検討してみよう。何時なら大丈夫かな?


AさんAさん

あー、ありがとうございます。でも先方に確認してみないと。。。ちょっと時間をください。

 

これで素直に時間を提案してきたらまだ調整のしようがありますが、この後で回答のフォローが必要でしたら長期戦ですね。

 

3s活動の『清掃』は、全員の手で達成していく醍醐味を、会社全体の活動に応用するための、もっともシンプルな活動です。

 

『たった数分間、一緒に決めた場所を一緒に清掃する』

こんな簡単な作業がやれない理由なんて存在しませんよね。

 

このメンバーははっきりは言わないですが、心理的に3s活動への参加を拒否しています。

 

ホント困ったものです。

 

このように頭が良く、かつ心が弱いメンバーは、参加しない理由を上手につくります。

 

まともなディスカッションを避けているスタンスは器用だと言わざるを得ませんが。。。本音の対話ができない時点で調整はやっかいです。

 

では次の例をみてみましょう

 

3s活動にあり勝ちなパターン2:反発するヒトが生まれる

3sはなぜ停滞?推進組織とTOPの覚悟

 

3s活動を開始してしばらく経過すると、不満を爆発させるヒトが現れます。

 

例えば、3s活動の推進委員会などの打合せの席上や会社の新年会や忘年会などお酒が入る席など、皆さんが集まる席でいきなりやってくることが多いです。

 

よくある決め台詞はこれです

『自分は掃除をするためにこの会社に来てるのではない』
『掃除をしている時間があったら、もっと取り組むべきことがあるはず』
『結局あなたがいいカッコしたいだけでしょ。そんなことになぜ付き合わねばならないのか』

さすがに、最後のはショックが大きいですよね。

 

これはある意味、仕方がない状況なのです。
かならず浴びる洗礼みたいなもです。

 

あきらめてください!

 

多かれ少なかれ、多くのヒトはこういう疑問に一度はとらわれます。

 

そりゃそうなんです。

 

従業員の皆さまは、今まで何のポリシーも、こだわりも、想いもなく仕事をしてきたわけではないんです。

 

それぞれの立場で、価値観で、さまざまな降りかかってくる問題に対処しながら、時間をかけて自分の価値観と折り合いをつけて、自分なりの考え方を積み重ねてきたんです。

 

それをいきなり何を勉強してきたかわからないが、『色々あっただろうけど、こっちの考え方に統一しなさい!』と急にTOPから強要されたわけです。

 

そりゃ、イライラしますし、やってられないですよね。

 

3s活動は『お仕事の考え方』の改革なんです。

 

やはりその擦り合わせには一定の時間を要します。

 

 
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3s活動の停滞に効く!推進組織とTOPの覚悟

2s:整頓で合理的な作業の標準化を進める

 

 

でも、でもね

 

この状態は実は、チャンスなんです。

 

彼らが、はじめて3s活動が仕事の考え方の改革であることに気付き始めた証拠なんです。

動いたからこそピキっとヒビが入ったんです。

 

そういった事件が起きたなら、深い対話ができる大きなチャンス到来です。

○ 関係者全員をあつめてミーティングを実施
○ 会社の将来について改めて話し合ってみる
○ アンケートを取って次の企画に生かす

などの施策を組わせることによって、徹底的に向き合ってください。

 

きっと、これまで表面化してこなかった本音があふれ出ることでしょう!

 

でも大丈夫です。

 

当サイトが提案した項目を守っているのであれば、3s活動の推進組織には全員の名前が載ってあるはずです。

もちろん正式のメンバーであるのだから、それらの意見は丁重に扱うべきです。

 

そうなんです。こんな時のために先回りしてメンバーに名前を入れてあるのです。

 

一方で、何もその考え方はAさんや爆発した方だけが持っているのではありません。

ただみんなを代表して、態度や言葉に表現しただけです。

 

だから匿名でもいい、そんな考え方と、とことん付き合ってあげて欲しいんです。

 

でも物理的に悪いところに対処を施す方向はNGです。
それではヒトは動きません。

 

なぜなら、心理学上の論理では、ヒトは自らの注目度が強ければ強いほど、その状態に近づく習性があるからです。

 

『失敗しちゃいけない』『こうなっちゃいけない』と思えば思うほど、意識すればするほど、そっちに引き寄せられるのが心理的な論理です。

 

そうでなくて、

 

『こうなりたい』『ああなっていたい』と思えば思うほど、意識すればするほど、そっちに引き寄せられるのです。

 

つまり、将来の明るい理想にスポットをあてるんです。

現時点から漠然と発想するのでなく、具体的な、そうなってみたい、見てみたい、そんなワクワクな未来展望から逆算するんです。

 

 

そう、ビジョン(理想的な姿)=ゴールの設定です。

 

登ってみたいワクワクな山をどこに設定するのか?をみんなで考えるんです!

この会社にとって、この職場にとってふさわしい姿とはどのようなものなのか?

 

考えに考えるんです。みんな同じ視点で一緒に悩んでとことん議論するのです。

 

そしてそのプロセスをしっかり踏んで。。。今後はみんなじゃなくて、最終的にリーダーがそれを決める!

 

みんなの意見を聴けば、それぞれの考えや優先したい部分もある程度把握できる。

なにが正解か?でなく、その把握のうえでリーダーが決断する覚悟が必要なのです。

 

ここで優柔不断は許されません。

検討には時間はかけるが、決断は一瞬でいい!だって正解なんて見つかりませんから。

あちらを立てれば、こちらが立たず。

では本来この職場が大切にしてきたものは?

ではこれからどうあるべきか?

 

そうなことをクルっと一周まわったのであれば。。。

もういつまでもウダウダ考えるより腹をくくる!!
そして、もう決めたならそれ以外は断つ!何があってもブレずに決めた道を突き進む!

 

だってみんなであれだけ考えて、自分が決めたんだから!

そんな覚悟がTOPには求められるんです。

 

 

そしてそのビジョン(理想的な姿)=ゴールを達成する手段として、3s活動は必ず必要になるはず。

整理・整頓・清掃が行き届いた、そんなキレイな職場を維持できる組織のチカラが必要なはずなんです。

 

必要でない職場があるなら見てみたいです。

 

 

さていかがだったでしょか?

 

 

推進組織に全員の名前を記入することで、公的にすべてが推進メンバーである前提をつくっておく。

 

そして巻き込んだ全員の考えをまとめる場所に、決めて断つTOPの覚悟を持参していくこと

 

この2つがあれば3s活動の停滞はありえません。

 

なぜなら、全員がその職場が進むべき方向を理解するからです。

あさってな方向へオールを漕ぐ勘違いな人間がひとりもいなくなるからです。

 

そんな、お仕事の仕方の改革に必要な2つのことを、お伝えする今回の事例の提示でした。

 

 

それでは今日はここまで
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆

 

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

 

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