整理と整頓の違いとは?整理と整頓の意味を知る重要性について

整理と整頓の違いとは?整理と整頓の意味を知る重要性について

整理と整頓の違い

この3S活動の処方箋をご覧の方には
もう分かりきったお話です

しかし3S活動の実践支援の現場では
この『整理と整頓の違い』について
よく説明する機会をいただきます

なぜか。。。

一般作業員は整理と整頓の違いを
理解されていないことが多いからです

しかも実は
この違いを理解している職場と
そうでない職場とでは
活動の活性度が大きく変わってきます

今回はその理解することの重要性と
なぜ活性度が変わるのか?について
説明していきたいと思います

目次

整理と整頓の違いがわからない職場

整理と整頓

言葉の響きがよく似ているし
『整理整頓』と四字熟語になるほど
一般的にセットで使用されています

そういった環境もあって
整理と整頓の意味を混同して
覚えているヒトも多いことは事実です

そのため3S活動が進んでない職場ほど
整理と整頓の違いを理解できてません

つまり
整理って何をしていく活動で
整頓って何をしていく活動なのか
それを知らないって状態

考えられる職場の状況は以下の3つ
【整理と整頓の違いを知らない状況】
理由1:3S活動の知識が足りない
理由2:活動そのものが伝わってない
理由3:自分の仕事だと思ってない

つまり
3S活動はどういった活動をするものか
そもそも知らない状態

また
職場が3S活動に取り組んでいることが
伝わっていないから興味も持たない

さらには
整理・整頓を自分の仕事だと思わず
誰かがやる仕事だと捉えているから
知ろうともしていない

これで活動が進むってことは
考えづらいですよね

つまり整理と整頓の違いが
わからない職場は
こういった状態だということです

どうでしょうか?
あなたの職場は大丈夫ですか?

整理と整頓の違いを改めて考える

3S活動では整理・整頓・清掃を進めます

1S:整理
2S:整頓
3S:清掃 と3つの順番で
取り組むスタイルを整えていきます

その1番手と2番手を担う
重要なポジションであることを
まずは押さえてください

整理とは、捨てる意味を知ること

整理とは
必要なモノと不必要なモノを分類して
不必要なモノを捨てることです

3S活動のトップバッターとしての
意味は非常に大きく
3S活動を開始直後の視覚に訴えかける
インパクトの強い活動となります

つまり、見た目の改善が進む
『3S活動開始』を全員が体感できる
そんな重要な意味を持ちます

そのためこの『整理』では
大胆に判断することがポイントで
ここで躊躇しないようしっかりと
判断基準を練り上げることが必要です

また、もう1つ大きな意味があります

それは。。。

職場に『必要なモノ』だけになること

我々は必要なモノと不必要なモノと
混在している職場の中にいます

しかし普段は
そんなこと気にも止めてません

でも実際にちゃんと分類すると
どれだけ不要なモノが溢れているか
どれだけムダなモノが多いのか
どれだけ考えてこなかったのか
思い知ることになります

自分の職場って毎日いる自分たちが
まったく理解してこなかったのだ、と

胸を張って仕事に誇りをもってきたが
本当はちゃんと向き合ってこなかった

自らを省みる機会をつくる
そういった意味が整理にはあります

それがどれだけ尊いことか
皆さまならご理解いただけるかと
思います

まさにそういった感性を磨くことから
3S活動は始まるわけです

整頓とは、片付ける意味を知ること

『整頓』とは、モノの置き方の標準化

まさにモノを大切に取り扱うための
仕組みづくりを指します

整理で不要なモノがなくなりました
そのため必要なモノだけに囲まれます

その必要なモノを大切にしていく
一つひとつしっかりと役立ってもらう
そんな環境づくりが目的です

例えば道具があるとします

その道具に対する我々の動きは
①道具を見つける
②道具を使う
③道具を戻す
になるはずです

この道具の置き方を決めることで
標準化を図ろうという活動です

つまり
誰でもすぐに見つけることができる
誰でもすぐに使うことができる
誰でもすぐに戻すことができる
そんな仕組みづくりを目指します

どうしても整頓というと
モノをただ片付ければよい
キレイに整っていさえすればよいと
考え勝ちですがそれは全く違います

ただキレイに並べる『整列』と違って
『整頓』では置き方を決めることで
合理性を追求していきます

モノの置き方の要素は以下の3つ
どこに:定めた位置におく:定位
なにを:定めた品物をおく:定品
いくつ:定めた量だけおく:定量
この3つは『3定』と呼ばれています

要するに
どこに(定位)
なにを(定品)
いくつ(定量)おくのかを決めて
守られているか、いないのかが
誰が見てもわかるような
そんな仕組みづくりを考えるわけです

正直この『整頓』はアイデア勝負
この職場のマッチした置き方を
試行錯誤で追求します

自らが生んだ小さなアイデアが
職場の改善につながる
みんなの役に立てる
そんな職場の空気をつくるのには
最適な活動となります

将来に向けた強い職場づくりの
基礎力を養うことにつながります

整理と整頓の違いとは?まとめ

いかがだったでしょうか?

整理と整頓の違い

整理では自らの仕事と向き合う機会
整頓では自らが未来をつくる機会

この意味を知る重要性は
理解していただけたかと思います

改めて職場を見直してみますと
新たな発見もたくさん生まれます

ぜひそういった機会をうまく活用して
みんながいきいきと働ける職場を
つくっていただきたいと願います

 

 

それでは今日はここまで
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては企業発展のために
すべてはみんなの笑顔と元気のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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