3s活動(整理・整頓・清掃)をしっかり取り組める職場をつくる

3s活動(整理・整頓・清掃)をしっかり取り組める職場づくり

3s活動はもちろん整理・整頓・清掃の
頭文字3つのSを表したもの

そのためしっかり整理ができて
しっかり整頓ができて
しっかり清掃ができる職場づくりを
目指すために活動します

でも多くの職場がこんな簡単なだけど
いや、簡単だからこそなおさら
継続できていないのが事実なんです

なぜできないのか?については
これまで何度もこのサイトで
紹介してきました

だから今回は整理・整頓・清掃それぞれ
つまり。。。

なぜ整理ができないのか?
なぜ整頓ができないのか?
なぜ清掃ができないのか?

それぞれ個別の事情について
明らかにしていきたいと思います

 

目次

なぜ整理ができないのか?

整理ができない状況ってどんなことが
起こっているんでしょうか?

【整理ができない3大理由】
理由1:必要・不要の区分基準がない
理由2:もったいないオバケが出る
理由3:いつ実施するか決まってない

これらはいったいどういうことか
もう少し詳しく見ていきましょう

 

理由1:必要・不要の区分基準がない

いざ整理をしようと時間をつくって
取り組もうとします

そうするとどうなるか?

あるリーダーが独自の基準で
棄てる棄てないを決定して
あとのヒトはそれに従うだけ

そんなことがよく起こります

つまり、なにが必要でなにが不要か
職場として決まっていないのです

 

でもよく考えるとリーダーってね
いつも職場環境には気を使っていて
不要なものは処分するよう動きます

だから整理活動をします!って
特別な日を設定しても
たいしていつもと判断は変わらず
職場環境はそんなに変化しません

なので『せっかくだから
いつもより多く棄てとくか』くらいの
効果しか期待できないです

 

この場合、しっかり◯◯ヶ月以上
使わなかったものは棄てる!など
期間ルールを決めて運用します

そのリーダーがいない方が
職場は効果的に整理が進みます

あとで文句はでるかもしれませんが
そんなに大きな影響がでないことが
ほとんどです

影響が出るのであれば設定した
ルールが現場と合わないって
ことですよね

そんな理由が1つ目

 

理由2:もったいないオバケが出る

整理基準を作成してそのルール通り
必要、不必要を区分したとします

そのルールどおりに区分して
廃棄リストに入っているモノを見て
棄てるのをやめさせるヒトが表れます

意外と社長だとか偉いヒトが多いです
『これは思い入れのある設備だから』
『買った時に高かったから』
『今後使うかもしれないから』

そう、これもったいないオバケ

こういった役職者が現れると
とてもやっかいです
もう3s活動はおそらく進まないです

と言うより
先導して進めるべき役職者が
逆に活動の邪魔をするKY感
あるいは組織の大切な資産を棄てる
整理基準を役職者が事前に確認しない
無責任な組織体制なのであれば
本当にアホらしくてやってられません

なので心を鬼にして棄てて下さい

棄てられないのではあれば
一旦3s活動そのものを中止して
整理基準や方針・体制を見直して
仕切り直しをおすすめします

 

理由3:いつ実施するか決まってない

整理活動の実施日が決まってない

もうこれは論外ですよね

推進メンバーに進める気がないことを
意味しています

そのためぜひリーダーは実施日を
報告していただきフォローを
してみてください

 

なぜ整頓ができないのか?

さて次は整頓ができない理由です

どんな状況が止めてしまうのか?

【整頓ができない3大理由】
理由1:何を整頓すべきか分からない
理由2:どんな整頓方法が良いか迷う
理由3:整頓する時間がない

さて詳細についてもう少し
説明していきましょう

 

理由1:何を整頓すべきか分からない

これは原因が2つあって
本当にわからない場合と
それを言い訳にしている場合です

前者は最初整頓すべきことを指示して
慣れてしまえば自分で探しはじめます

後者は考えることを放棄している方に
多い状況ですね

そんな場合は
まずは5つほど候補を挙げてもらい
その候補の優先順位をつけて
順番に取り組んでもらいます

何を整頓すればよいか
考えていただけることそのものが
自立的な判断を鍛えることになるので
徐々にご自身で検討いただけるよう
進めていってください

 

理由2:どんな整頓方法が良いか迷う

整頓すべき対象が決まったけれど
いったいどのように整頓すればよいか
わからなくなる時があります

職場に集中的に置くべきか
それとも作業台に常備すべきか
工具置き場で十分か

あるいは表示するだけでよいか
形跡整頓の方が適切か

これらは使用頻度や時間的なメリット
とのバランスを取るセンスが必要で
経験がこれを育てます

 

なので最初はとりあえず
思いついたやり方をやってみて
あっちの方がよかったかもって
次回にやり直してみて、など
試行錯誤して最適化を図ります

また整頓の場合は学習すればするほど
他社の事例を覚えますから、勉強会や
研修などの受講がおすすめです

つまり真似すべき優秀な事例が
たくさん転がっているのが
3s活動の面白いところです

 

理由3:整頓する時間がない

これは整理の理由3と同じく
言い訳ですよね

時間を決めて、しっかり取り組む
3s活動は大切な仕事として再認識して
現場の改善に貢献できることを
誇りに思って実行して欲しいです

小さな改善を積み上げることから
職場の効率化は進んでいきます

『水滴 石を穿つ』がごとく
この積み重ねが次なる改善を
生み始めます

 

なぜ清掃ができないのか?

では最後は清掃です
どんな理由が阻害要因なのでしょうか?

【清掃ができない3大理由】
理由1:他の優先作業があるためできない
理由2:どこをやればよいかわからない
理由3:清掃する時間がない

さてこの一部は根深いものがあります
解説を進めましょう

 

理由1:他の優先作業があるためできない

これは清掃という作業の優先順位が
低いと考えている場合に多いです

確かにお客さまが待っており
対応が優先される事情はそのとおり

しかし清掃はそれが終わってからでも
隙間時間にでも行える作業です
忙しい場合でも職長に相談して
清掃時間分は交代してもらうなど
対処方法はいくらか考えられます

しかし優先作業があるためできない

これは独自の価値観の優先であり
組織で決めたルールを無視しています

つまり同じ理由で勝手にルールを
変えてしまう危険性が高いわけです

ちょっと根深いですよね

この場合はしっかり説得をして
理解していただくことが必要です

 

理由2:どこをやればよいかわからない

実は役割分担が明確でない場合に
多く出る理由ですね

そのため
◯◯曜日は1班はAエリア
2班はBエリアなど
しっかり場所や道具なども決めて
取り組んでいただけるようにします

清掃の役割分担は毎日のことなので
掲示板に張り出しておくなど
迷わないよう通知してください

 

理由3:清掃する時間がない

整理・整頓でもそうですが
必ず『時間がない』は上位にきます

時間はつくるものです

清掃する時間を捻出することが仕事
捻出しようとしないで
上長に相談もしないで
『時間がないものはない』という
独自基準でやり通せるほどお仕事は
甘くないですよね

そのため『時間がない』は言い訳で
正当化できないことをちゃんと
理解いただく必要があります

ご面倒ですがご説明をお願いします

 

整理・整頓・清掃をしっかり取り組める職場づくりのために

これらの理由を述べましたが
これを紹介したのも理由があります

皆さまは活動を進めたいと考える
立場の方ですよね

しっかり取り組める職場をつくる
それこそがしっかり仕事ができる
職場づくりにつながります

だからこの理由をちゃんと
皆さまと共有していただきたい

一度、アンケートを取ってみても
いいと思います

本音をすべてテーブルの上に並べて
ひとつひとつ丁寧に対処法を
説明してあげてください

そして当事者の皆さま自身が
取り組めるようにしよう!と
前向きに考えていただけるように
環境を整えることも
我々推進側のお仕事だと思います

決して責めるのではなく
根気よくひとつひとつです

 

3s活動は整理・整頓・清掃をしっかり取り組める職場づくりまとめ

さて、今回は整理・整頓・清掃を
しっかり取り組める職場づくりのため
整理・整頓・清掃のそれぞれが
できない!と主張する理由を
並べてみました

ぜひ推進側にいる方は把握したうえで
積極的な活動とするための対応を
考えて行動してくださいませ

 

 

それでは今日はここまで
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては企業発展のために
すべてはみんなの笑顔と元気のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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