究極の整理とは何か?すべての職場が目指すべき整理活動の進化型

究極の整理とは何か?すべての職場が目指すべき整理活動の進化型

前回は3S活動における整理活動について
改めて深く理解いただくために
あまり注目されていない意外な効果と
その進め方についてお話しました

【参考情報】>整理とは何か?3S活動における整理活動を深く理解する

では今回は整理活動の奥の奥
究極の整理とはどんなことなのか
整理活動の進化型について
ご紹介していきましょう

目次

究極の整理とは何か?

前回お話したように整理活動とは
必要なモノと不必要なモノを区分して
不必要なモノを処分することでした

ではその究極型とはどんな整理?

それは最終的にあなたの職場には
不必要なモノがいっさい存在しない
つまり逆に言えば

必要なモノだけが存在する職場に
することが最終ゴールなわけです

そのことによって
最大限スペースを有効活用できるし
邪魔なモノがない分移動も早いですし
事故が起きにくい十分な導線が
確保できるというわけです

いいことづくめですよね!

でもこの
『必要なモノだけが存在する職場』に
なるためにはある条件が必要です

それは。。。
絶対に不必要なモノが発生しないこと

それは難しいですよ!と思ったあなた
あなたはとても感度が高い方です

それはどういうことが説明しましょう

究極の整理1:絶対に不必要なモノが発生しない職場とは?

職場には必要なモノと不必要なモノと
2種類のモノが存在しています

でもその不必要なモノって
最初から不必要なモノだった!
なんてことがあるわけないがないんです

最初のそのモノが職場に納入された時
かならず必要なモノだったはずです

必要なモノがいつからか
不必要なモノとして区分される

それはとても悲しいことであり
とてももったいないことですよね

だから。。。だからこそ
必要なモノが不必要に変わる瞬間を
対策する必要があるんです!

究極の整理2:必要なモノが不必要に変わる瞬間をつかまえる

では少し想像して欲しいのです

必要なモノが不必要なモノに変わる
そんな瞬間とはいつのことでしょう?

これって難しい問題ですよね

職場にあるモノを考えてみましょう
例えば。。。
【職場にあるモノの3事例】
事例1:商品・材料
事例2:設備・器具
事例3:備品・消耗品

それぞれ性質が違いますよね
それではこの3つのそれぞれの
流れに着目してみます

事例1:商品・材料

商品・材料が必要か、必要でないか

それって注文があるなしに
主な関係がありそうですよね

注文がありました
そして材料を購入したり
商品をつくってみたり

でもある日、その材料・商品が
流れなくなりました

そしていつしか不用品に変りました

その瞬間って。。。
注文がなくなった瞬間ですよね!

注文がなくなっても
またいつか来るかもしれない
でもこないかもしれない

必要か不必要かがわからないため
ずーっと職場に残っている

これが1つ目です

事例2:設備・器具

次は設備や器具が必要か必要でないか

これも主に受注と関係があります

新商品の受注が決まりました
あるいは受注量が増えて生産能力を
増強する必要になってきた
または生産性を上げるために
高性能な設備・器具が必要になった

そうやって買ってきて納品されて
そして生産に活用される

ところがその注文が減ってきて
あるいはさらに生産性の高い設備が
投入されていったすえにその設備が
ストップしたまま月日が過ぎていく

そしていつしか不用品に変りました

その瞬間って。。。
生産をしなくなった瞬間ですよね!

生産をしなくなっても
またいつか使うかもしれない
でも使わないかもしれない

必要か不必要かがわからないため
ずーっと職場に残っている

これが2つ目です

事例3:備品・消耗品

最後は備品や消耗品が必要か不必要か

これは実は発注と深い関係があります

必要に応じて使用される備品や消耗品

なくなったら発注
なくなったら発注を繰り返します

特に単価が安いものが多いので
よくありがちなのが過剰発注

備品表では
どこかに在庫があるはずなのに
整理整頓が進んでなくてわからない
まあ、どうせ使うものだから
発注しちゃえ!って判断が重なって
気がついてみたら青のボールペンが
使いもしないのに数百本あるなんて
話はよくお聞きします、笑

そしていつしか不用品に変りました

その瞬間って。。。
以前の在庫が見つかった瞬間です!

そして数百本あったとしても
またいつか使うかもしれない
でもそんなに使わないかもしれない

必要か不必要かも判断がつかず
ずーっと職場に残っている

これが3つ目です

不必要なモノが発生しない仕組みを考える

まとめると
受注がなくなって動かなった瞬間
見つからない在庫が見つかった瞬間

これってどうでしょう?

生産管理と在庫管理が
しっかり出来ていれば
不用品に変わらなかった

そう思いませんか?

つまり『究極の整理』とは
この生産管理と在庫管理を
高度化することを指します

そのためにはそれぞれのモノが
どういった場合に不用品になるのか
その定義を決めておく必要があります

商品・材料は動かなくなって半年
設備・器具は動かなくなって1年
備品・消耗品は動かなくなって3ヶ月
というようにそれぞれの職場に合わせ
時間的に期限を設けておいて
ルールに従って思い切って処分

その処分の金額が高い順から
発生した原因を追求して対策して
さらに発生した原因を追求・対策と
繰り返す体制が整理の進化型です

ぜひ不用品がいっさい発生しない
そんな職場へと進化を遂げることを
ゴールとして設定頂きたいと考えます

究極の整理とは何か?

不要品がでない職場

これはあくまで理想的であり
そんな職場は私であっても
未だに見たことはありません

しかしそのスタイルを本気で目指す
そんな理想的なムダなのない筋肉質な
職場をめざしていくことも
とてもやりがいのある
カッコいい職場づくりだなと考えます

 

 

それでは今日はここまで
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆

長文・乱文を最後まで読んでくださり
いつもありがとうございます♪

すべては企業発展のために
すべてはみんなの笑顔と元気のために

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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