3s企画書と組織表でやることを共有する!

3s企画書と組織表でやることを共有する!

 

前回は3s活動の進め方について解説しました。

 

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こうやって記事発信の回数を重ねるに従って、皆さまの3s活動の本質的な理解が進んでいるものと想像します。

 

そうなんです。
これはお仕事のスタイルの改革なんです。

 

これまで、従業員一人ひとりに任せてきた
それぞれ個性豊かな判断基準を持っている

これを会社としてひとつにまとめていく。
そのための3s活動なんです。

 

整理を進めて、必要でないモノをばっさりと捨てて
整頓を進めて、必要なモノをとことん大切に扱って
清掃を進めて、日頃お世話になっている職場を磨く

大切なものを、より大切なものへと進化させ続ける活動なんです。

 

それらはすべて
不必要な動きを、考えを、一切捨て去るため。
全員のチカラを合わせ、一点集中する集団となるため。

 

さて、今回はそんな3s活動を盤石にするために必要な
企画書と組織表の活動ツールについて
一歩踏み込んで見てまいりましょう!

 

 

目次

3s活動の組織表について

3s企画書と組織表でやることを共有する!

 

3s活動は仕事のスタイルを変革するための活動

 

そのため3s組織は、既存の組織体制に合わせて構築することが望ましい

なぜなら、3s活動を進めて得られるメリットを、そのまま既存組織に享受できるようにするためです。

 

具体的には、清掃で生まれた集団意識やリーダーシップ、あるいはフォロワーシップ

 

これはもちろん、毎日コツコツと取り組んだ結果、ジワジワと考え方が浸透してきた成果です。

 

 『この部長はやると言ったことは地味な仕事でも守ろうとするヒトなんだな』
 『課長の清掃は本当に集中している。だから仕事ができるのか』
 『一人も欠けることなく全員で取り組んでいるからこそ継続してきれいな職場になっている』

 

などの理屈でない、毎日の右脳的な刷り込みから生まれる手応えが、仕事に対する真摯な良い空気を生んでいるなら、それをそのまま既存の組織にダイレクトに反映させることを期待したいわけです。

良いイメージを早めに伝染させることでより高いイメージの熟成を進めたいのです。

 

そのため、できるだけ既存の組織に合わせてください。

 

ただし、会社全体が縦割り組織が機能的に弊害を生み出していて、今年の施策として組織の連携力を強化させる必要があるなど、組織横断的な関係を望む特別な事情がある場合はぜひそちらを優先してください。

 

また、物理的な制約など特別な理由がない限り、関わるメンバーの名前を全員記載することをお勧めします。

なぜなら組織表に自分の名前が書いている場合、それぞれの役割に責任を持つ必要を認識するからです。

 

『ああ、この役割の組織のメンバーなんだ。何をするところなんだろう?』

 

少なくとも興味を持ってもらえます。入口はここからです。

 

間髪入れずそのチームは何をする役割なのか?を明らかにして、全員の協力を全力で要請してください。

それによってその組織表を見る機会がある度に
『自分はこのチームに貢献しているかどうか』
を意識することになります。

 

こういった小さなきっかけの積み重ねが普段の仕事の向き合い力を構成して行きます。

薄い被膜を一枚、一枚塗り重ねていく。
漆塗りの製造の1過程と同じです

ぜひご活用ください。

 

3s活動の企画書を推進メンバーで作成する

3s企画書と組織表でやることを共有する!

 

さて、ではいよいよ3s企画書の作成です。

 

でも構えなくて結構です。

 

なぜなら3s活動は、これからず~~~~っと長い間実行していくものです。

 

そのため、今回を何がなんでも成功に結び付ける必要がないからです。

結果は失敗でもいいんです♪

 

ただし、意識すべき重要な点があります。

 

3sは結果でなく、過程がもっとも重要な点をぜひご理解いただきたいのです。

 

3s活動を継続させるにはひとつだけ守らなければならない鉄則があります。

 

それは。。。。

 

『決めたことは、何が何でも徹底して守る』ということ

 

これは最初から覚悟しておかなければなかなかできない

なので継続ができない企業が多いのです

 

よく聴くのは
 『確かに不要物なんだけど、高価な品物だから捨てない』
 『整頓なんて進めたって大した収益にはつながらない』
 『清掃よりも優先すべき仕事がある』

 

もっともらしく聴こえますが
これらはすべて結局、これまでの仕事を変えないための言い訳なんです。

 

本当に人間は、やりたくない仕事に対しやらない理由を考えるのは天才的です。

上手に騙すんです。周囲の方も自分も含めて。

 

実は。。。誰だって仕事を変えない方が楽なんです。
せっかく作った仕事のルールを変えたくないんです。
余計な考える、思い出す仕事を増やして欲しくないんです。

いや、違います。それよりも。。。

これまで大切に丁寧に組み立ててきた、仕事に対する考え方を破壊して、またイチから考え直すのはちょっと悲しい!
ってのが本当のところかもしれません。

 

でもこれってね

 

もう進化を求めてないって意思表示じゃないですか。
思考停止して挑戦を拒否している姿勢じゃないですか。

 

みんな知らず知らず、こんな考え方になってないでしょうか?
ってことなんです。

 

ずうっと昔から当たり前になっている
道具収納エリアを、書類棚を、部品倉庫を
一旦イチから合理性を考え直してクラッシュ&ビルドする

 

それが整頓です。

 

そんな考え方を変革するには、TOPの覚悟(責任)でもって、みんなが自ら実行に移す。
そんな3s活動が有効なんです!

 

それを進めるにはまず

(1)自分達が理想とする職場を定義する
(2)その理想と現実の”違い”を明らかにする
(3)その違いを埋めるため、その1クール(期間)でやることを決める
(4)それらをまとめて企画書にする

を進めてほしいんです。

 

やはり性善説でも性悪説でもない性弱説

みんな全員、よい職場にしたいとは思っているんです
けど意志が弱くて流されちゃう

 

だからまずは、それぞれ一人ひとりが勝手に
『こんな職場がいいなぁ』と心の中にしまうのでなくて
まず全員がその条件を出し合ってカタチにしちゃうんです。

 

『おー、それも最高!』『そんな職場、欲しかった!』
なんて盛り上がって、自分達が目指したい職場の条件を定義する

それではじめて
みんなが目指したい、現実化したいゴールが設定されるんです。

 

やらされ活動ではない、自らの希望

その具現化のためなら、
自然とちょっといつもよりチカラが入りますよね

 

次はその希望から現実を見るわけです。
そうした時、その違いがはじめて『解決したい問題』として
心に刻まれるのです。

 

そして、その解決したい問題を埋めるための活動のひとつとして
今回のクール(期間)で、どこから手をつけるか?を明確にします。

 

やれることは限られています。

 

整理の活動を1回、整頓の活動を数回、そして毎日の清掃は数分だけ

その中で最低限なにを実施するのか

 

たくさん実施したいのは山々だけど
現実的な制約の中でどれを取り組むのか

口惜しいけれど数個を選択する

それを企画書としてまとめるのです!

 

どうでしょうか?

この過程をトレースすれば
関わった推進メンバーの納得感は
とっても高いモノになるはずです

 

こういったクール(活動期間)を何回も何回も繰り返すことで
職場の問題点はメンバーの記憶の中に刷り込み
そして自らの手で順番に解決していくことで
仕事の手応えを肌で感じることができるようになる

 

そういった職場の空気をつくることが
3s活動の最大の目的なのです。

3s活動の組織表と企画書を発表する

3s企画書と組織表でやることを共有する!

 

組織表と企画書が完成したら
それらは推進TOPから全員へ発表します

 

その発表をもってはじめて
公的な活動として認知されます

 

これを書面を配布するだけであれば
この活動を経営変革のためのものだとは夢にも思いません

 

なのでこれはTOPから正式に
やる気みなぎる職場を目指すため
『今年の3s活動を実施します!』
声高らかに宣言をしてください。

 

そして来訪されるお客様にも
3s活動に取り組んでいることがわかるよう
しっかり宣言書を作成して
目立つところに掲示してください。

『3s掲示板』というエリアを設けることも
大きくお勧めします。

 

そうすることではじめて
このグループを変えようとしているTOPの本気度が
しっかりメンバーに伝わります。

 

これが3s活動における
組織表と企画書の活用の仕方です。

 

効果は思っている以上に大きいため
ぜひご参考いただき実践してみて
その威力を体感してみてくださいませ

 

 

それでは今日はここまで
今後ともよろしくお付き合いくださいませ☆

 

長文・乱文を最後まで読んでくださり
ありがとうございました♪

 

すべては企業発展のために
すべてはみんなの笑顔と元気のために

 

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この記事を書いた人

 大手総合電機メーカーで20年間経験を積んで平成22年に独立。10年間で600社を超える中小企業支援、そして自らも小売業を立ち上げて業績を安定させた実績を持つ超現場主義者。小さなチームで短期的な経営課題を解決しながら、中長期的な人材育成を進める「プロジェクト型課題解決(小集団活動)」の推進支援が支持を集めている。

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